抜歯後の親知らずが痛いとき「痛み止め」を飲んでもいいの?|大阪市阿倍野区の歯科 足立歯科クリニック

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抜歯後の親知らずが痛いとき「痛み止め」を飲んでもいいの?

スタッフブログ 2024.06.27

親知らずの抜歯をしたあとに、ジンジンとした痛みが続き治まらず困っている人もいるのではないでしょうか。痛みが続くと日常生活にも支障が出てしまい、仕事に集中できなくなってしまうことも…。

痛み止めを飲んでもいいのか、また飲んだけど痛みが治まらない…なんてケースもあるかもしれません。親知らずの抜歯後の痛みが続いているときに、痛み止めを飲んでいいのか?また、痛み止めの選び方についても説明します。

親知らずの抜歯後に痛みが続く原因は

親知らずを抜歯するときは、麻酔をしているためそこまで痛みを感じにくいといわれています。

そのため「こんなものか」と安心する人も多いと思います。抜歯が終わりしばらくすると、痛みを感じるようになります。

痛みの感じ方は個人差がありますが、一般的に”麻酔が切れたタイミング”に痛みを感じるようになり、当日は痛みが続く人が多いようです。抜歯後、1日〜2日もすると、痛みや腫れが治まり1週間後には痛みを感じることがなくなります。

抜歯後の痛みが出てしまうのは、傷を治すために炎症が起きる生体反応です。親知らずの抜歯は、生えている歯を強制的に抜きます。

親知らずがまっすぐ生えている人もいれば、横や斜めに生えている人も少なくありません。

抜歯の際に必要に応じて歯茎を切開すると、周囲の骨を削るため、周囲への影響も大きくなり痛みが続きやすくなります。

問題なく抜歯が終われば、抜歯後に徐々に痛みが軽減していきます。

親知らずが痛いとき痛み止めを飲んでもいいの?

親知らずの痛みが強く日常生活に支障をきたすときは、痛み止めを使用しても問題ありません。実際に、歯医者では親知らずの抜歯をした後に、抗生物質や痛み止めを処方してもらえるのがほとんどです。

麻酔が切れる前に痛み止めを飲んでおくと、強い痛みを軽減できます。ただし、痛みが強いからといって用法・容量を守らずに飲みすぎてしまわないように注意してください。

また、痛みが続くときは歯科医院から処方された痛み止めを使い切ってしまうことも少なくありません。消毒で翌日に歯科医院を受診する場合は相談してみてもいいと思います。

市販の痛み止めを使う場合は、ドラックストアや薬局で薬剤師に症状を相談するのをおすすめします。

痛みの種類にあった痛み止めを選んでもらえるので安心して使用できます。

親知らずの抜歯後に処方される痛み止めの種類は?

親知らずの抜歯後に歯科医院から処方される痛み止めは、数種類あります。
痛み止めの効き方は個人差もあるため、日頃飲んでいるものがあれば相談してもいいでしょう。

歯科医院で処方される一般的な痛み止めは、以下の3種類です。

・ロキソニン
・カロナール
・ボルタレン

それぞれの違いを説明します。

ロキソニン

ロキソニンは、主成分のロキソプロフェンによる痛み止めです。痛みや発熱の原因物質を体内で作られるのを抑制し、痛みを抑えてくれる効果が期待できます。

4時間程度の効果が期待でき、親知らずの抜歯後の痛み止めとして処方されます。比較的早く効果を感じやすいといわれているのも、ロキソニンの特徴です。

カロナール

カロナールは、アセトアミノフェンが主成分の痛み止めです。中枢神経に作用して、痛みや炎症を抑制してくれる効果が期待できます。

痛み止めとしては鎮痛効果は弱めなので、穏やかに作用するといわれています。カロナールは、病院で処方される痛み止めになります。

ボルタレン

ボルタレン”はジクロフェナクナトリウムという成分の痛み止めです。手術後などの全体の痛みに効果が期待できます。ロキソニンと同様に消炎鎮痛効果を持っている痛み止めです。

また、ボルタレンには座薬の選択もでき、嘔吐や術後に経口摂取できないときにも有効な薬剤となります。

副作用が出やすいのもあり、歯科医院の親知らずの抜歯後に処方される割合は少なめです。

抜歯後に痛み止め以外にできる対処法

親知らずを抜歯したあとに、痛み止めを飲んでもなかなか痛みが緩和しない…そんな人もいると思います。

痛みが続いている人や、我慢できないときの対処法について解説します。

・歯科医院で患部を洗浄してもらう
・患部を適度に冷やして様子を見てみる
・歯の痛みに効果のあるツボを押してみる

それぞれ説明します。

歯科医院で患部を洗浄してもらう

痛みが続くときは、歯科医院で患部を洗浄してもらう方法もあります。

通常、抜歯をしたときに血餅ができるのですが、できないと途中で取れてしまい抜歯窩の骨が露出した状態になります。

刺激が骨に直接響く為痛みとして続いてしまうこともあります。これをドライソケットといい、1か月以上痛みが続いてしまうこともあります。

目安として痛みが3日以上続いているときは、ドライソケットを疑ってみても良いと思います。歯科医院で患部を洗浄してもらい、なかに炎症や化膿しない薬を処方してもらい治療をしていきます。

状態を確認したうえで必要な処置をしてもらえるので、悪化を防ぐことにも繋がります。

患部を適度に冷やして様子を見てみる

親知らずの抜歯後に痛みを感じる時は、適度に冷やして様子を見てみる方法もあります。

極端に冷たいタオルや氷を使って冷やしてしまうと、血行不良を起こして逆効果になってしまうことも考えられます。

冷えピタなどの少し冷たいものを使い冷やすと、痛みを緩和させることができます。

抜歯して24時間で、どうしても痛みが強く出てしまうときは冷やしてみる対処法もあるので覚えておきましょう。

歯の痛みに効果のあるツボを押してみる

痛みを少しでも緩和する方法として、歯の痛みに効果があるといわれるツボを押す方法もあります。ツボにも種類がありますが、最も有名なのは「合谷」です。

手の甲と人差し指の付け根の部分にあるツボになり、自分で押したときに痛いと感じる程度の強さにします。2分程度、ゆっくりと押してみてください。

熱を排出するといわれており、歯の痛みを緩和してくれる可能性も考えられます。

一時的なものではあるので、痛みのもとを緩和するわけではありません。痛みが続くときは歯科医院を受診するのをおすすめします。

親知らずの抜歯後に気を付けて欲しいこと

親知らずの抜歯後の痛みを軽減し、悪化させないためには生活習慣の見直しも必要です。

抜歯後にできるだけ控えてもらい、痛みの原因とならないよう注意点を説明します。

・抜歯後、2日~3日はお酒を控える
・汗をかくほどの運動、筋トレは2日~3日は控える
・軽くゆすぐ程度にしてうがいをしすぎない
・熱いものや硬いものを避ける
・しみるもの(酸味や塩分が強い食事)は避ける

親知らずの抜歯後に血餅ができますが、数日間は取れやすくなってしまいます。
そのため、食事やうがいに気を付け、患部にできるだけ刺激を与えないようにしましょう。

傷がある状況ですので、傷口に塩をすり込んだら痛いのと同じで、当日は非常にしみますので、酸味や塩分が強いものは注意してください。

また、お酒や運動は血液の循環を良くしてしまうため、再度出血するケースもあります。軽く運動する程度であれば問題ないのですが、数日は様子を見るようにしてください。

親知らずの抜歯は、そのときの体調によっても左右される部分もあります。そのため、何度か親知らずを抜いたことのある人でも、油断せず抜歯後は安静に過ごしましょう。

まとめ

親知らずの抜歯後に痛みが出る前に、痛み止めを飲み緩和するようにしておきましょう。1日〜2日程度は痛みが強く出てしまうことも考えられます。

徐々に痛みが緩和されていき、痛み止めを使わずに済むようになってきます。3日以上痛みが続くときは、歯科医院を受診して確認してもらうようにしてください。