親知らずの抜歯で4本同時にできる?費用は?
スタッフブログ 2024.08.01
日本人は顎が小さく、親知らずが生えるスペースがないことから途中まで生えている人も少なくありません。生え方によっては、歯磨きが難しくなってしまい虫歯や歯周病のリスクを高めてしまうこともあります。
親知らずを1本ずつ何度も抜くのが怖い…と、4本一気に抜歯を考えている人もいるのではないでしょうか。親知らずの抜歯を4本一気に行うときの費用について、わかりやすく解説していきたいと思います。
親知らず4本を抜歯できる?
そもそも親知らず4本を一気に抜歯できるのか、疑問に思っている人もいるのではないでしょうか。親知らずの抜歯は、歯の生え方によっても差が出てくるものの、痛みや腫れが出てしまうことも少なくありません。
4本同時抜歯は、通院回数を減らしたいだけでできると言う訳ではなく、口腔内の状況やその他疾患の有無など様々な要因を総合的に判断して決めます。ご希望の場合には、担当医師に相談してみてください。
親知らず4本を抜歯する方法
仕事の都合や何度も辛い思いをしたくないと、親知らず4本を同時に抜歯してほしいと話す人もいます。
できるだけ通院回数を減らしたいのであれば、4本抜歯する方法もあります。まず、具体的にはどのような方法があるのか見ていきましょう。
点滴麻酔を使う
歯医者によっても異なりますが、点滴麻酔(静脈内鎮静法)を使い、ウトウト眠っている状態で親知らずの抜歯を行う方法です。完全に寝ているわけではないので意識を失っている状態ではありません。
ある程度眠った状態を確認したあとに、局所麻酔を行い親知らずの抜歯をしていきます。起きている状態で麻酔を使い親知らずを抜歯するときよりも、痛みや腫れが少ないといわれています(個人差あり)。
抜歯後に入院する必要もなく、麻酔がきれたあとは少し休んでから帰宅できます。点滴のなかに痛み止めも一緒に投与できるなど、抜歯に対して不安な気持ちを持っている人向きといえるでしょう。
全身麻酔を使う(大学病院)
ウトウトしている状態でも親知らずの抜歯が不安な人は、大学病院にて全身麻酔を選択する方法もあります。全身麻酔になると完全に意識を失った状態になるので、親知らずの抜歯による不快感もありません。
目が覚めたときには抜歯が終わっています。ただし、クリニックでは全身麻酔を選択できず、大学病院にて行うことになります。起きてすぐだと意識がはっきりしないこともあるため、入院が必要になり費用が高くなることもあります。
親知らず4本を抜歯するときの費用は
親知らず4本を抜歯するときに、どのくらいの費用がかかるのか気になる人もいるのではないでしょうか。
基本的に親知らずは保険診療が対象となりますが、矯正治療や移植を目的に行う場合は自由診療となります。
そのため、保険診療か自由診療かによっても費用負担が大きく変わってきます。
保険診療の場合
保険診療は、虫歯や歯周病、生え方により痛みが出てしまっているときに適用されます。
保険診療であれば親知らず4本抜いて、6,000円〜20,000円前後(3割負担)が目安といえるでしょう。この費用の中に初診料(再診料)やレントゲンなどの検査料・麻酔代・投薬代などが含まれるようになります。
ただし、歯茎に埋まっている親知らずや、斜めに生えている親知らずは、まっすぐ生えている親知らずよりも難易度が高く費用面も高くなってしまいます。
完全に骨のなかに埋まっている「埋伏歯」「水平埋伏歯」になると、1本3,500円とやや高めの抜歯費用がかかります。また、親知らずの頭が出ているものの、骨を削る、親知らずを分割するときは「難抜歯」と呼ばれ1本1,500円程度の費用がかかります。
自由診療の場合
矯正や移植による親知らずの抜歯では、まっすぐ生えている場合でも1本5,000円〜の費用がかかります。斜めに生えている場合は1本10,000円〜、真横に生えているときは15,000円〜の費用がかかり、負担も大きくなります。
具体的には、抜歯する歯科医院によっても変わってくるため、費用について事前に確認しておくのをおすすめします。
親知らずの抜歯以外にかかる費用
親知らずを抜歯するときに、基本となる初診料(再診料)やレントゲンなどの検査料・麻酔代以外に、かかってくる費用もあります。具体的にどのような費用がかかるのか、それぞれ見ていきましょう。
投薬代
親知らずの抜歯後に処方される痛み止めや、感染のリスクが高いときは化膿止め(抗菌薬)が処方されます。歯医者にて窓口で受け取ることが多く、処方箋をだしてもらい薬局に行く手間はかかりません。
歯医者によっても変わりますが、目安として1,500円前後です。歯科医院によって痛み止めは希望しないと出てこないところもあるので、必要であれば必ず伝えて処方してもらうようにしましょう。
紹介状の提供費用
クリニックなど対応するのが難しい親知らずの抜歯の場合、大学病院のような専門的な医療機関に紹介状を提供することがあります。
患者さんの情報をわかりやすくまとめたものになりますし、紹介状がないと受診できないケースもあります。紹介状は歯医者によっても費用が変わりますが、目安として3,000円程度です。
歯医者で親知らずを抜くべきなの?
そもそも、親知らずを抜くべきなのか迷っている人もいるかもしれません。4本抜きたいと考えている人のなかには、いつかは親知らずを抜かなくてはいけないとわかっているものの、できるだけ負担を減らしたい人もいるのではないでしょうか。
親知らずは必ずしも抜かなくてはいけないものではありません。親知らずを抜くメリットとして、磨きにくかった部分が磨きやすくなり、虫歯や歯周病のリスクを減らすことにも繋がります。
また、親知らず周辺の歯茎に炎症が起きて口臭が起きてしまうこともあります。歯医者で親知らずを抜くべきかどうかは、状態によっても変わるので歯医者に相談してみてください。
まとめ
親知らずの抜歯を4本同時に行うこともできます。麻酔をかけた状態で行うことになりますし、信頼できる歯科医院を選ぶようにしてください。また、費用面についても明確に提示してくれる歯科医院だと安心できると思います。