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親知らずが黒いときに考えられる原因は?受診する目安や対処法

スタッフブログ 2024.08.12

親知らずを見たときに黒くなっていると「虫歯?」だと思う人が多いのではないでしょうか。

そもそも、親知らずは歯ブラシが届きにくい位置にあることからも、虫歯になりやすいイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。

親知らずが黒くなる原因は、虫歯だけではありません。他にも、親知らずが黒い原因が考えられますので詳しく説明したいと思います。

親知らずが黒いとき虫歯以外に考えられる原因は?

親知らずが黒いときに、虫歯の可能性はもちろん、他にも考えられる原因から見ていきましょう。

ただし、親知らずは奥にあるため見えにくく、何が原因なのか判断しづらいものです。そのため、黒いと感じたときは、歯科医院を受診し原因を確認するようにしましょう。

・虫歯がC2以上に進行している
・詰め物が変色している
・着色汚れによるもの
・親知らずの神経を抜いている
・薬による副作用である

それぞれ詳しく見ていきましょう。

虫歯がC2以上に進行している

まず、黒いときに考えられるのが「虫歯」です。エナメル質内部にできた初期の段階では小さな穴が開いている状態なので、黒く見えることはありません。

フッ素を塗って様子を見るのが一般的です。また、見た目にはわからずとも歯科医院でレントゲンを撮ってみると、虫歯の部分が黒く写るのでわかります。

虫歯が進行し、象牙質に進んでいると、黒く見え目立つようになります。象牙質に到達している虫歯の場合、冷たいものを飲んだり食べたときに痛みやしみるなどの症状を感じることもあります。

もともと親知らずは、歯ブラシが届かず虫歯のリスクも再発する可能性も高い場所です。生え方によっては抜歯の選択をして、根本から治していくこともあります。

詰め物が変色している

親知らずが黒いときに考えられるのが、詰め物による変色です。過去に親知らずが虫歯になったことがあり治療をした経験はありませんか。

虫歯の部位を削って詰め物をしますが、時間の経過とともに変色し黒ずんでくることもあります。特に銀の詰め物をしている人は、金属部分が溶けてしまい黒く見えてしまうことも考えられます。

また、よく見ると詰め物が取れている状態の可能性もあります。詰め物の下は虫歯が再発することも多く、歯科医院にて状態を確認してもらうのをおすすめします。

着色汚れによるもの

親知らずが黒い原因に意外と多いのが、着色汚れによるものです。一見、虫歯と見分けがつきにくいので勘違いしてしまうケースも少なくありません。

黒よりも少し茶色がかった色のことが多く、親知らずに限らず他の歯全体も着色している可能性が考えられます。日頃からコーヒーや紅茶、ワインなどの着色汚れがつきやすいものをよく飲んでいませんか。

また、カレーやソースなどのスパイスや色素が歯を染めてしまうこともあります。アントシアニンを多く含むブルーベリーなども歯の着色を引き起こします。

定期的に歯科医院にて着色汚れを落とす専用機器を使うことで、着色汚れを落とすことが可能です。

親知らずの神経を抜いている

親知らずが黒くなる原因として、神経を抜いた影響である可能性も考えられます。過去に虫歯が進行してしまい、神経の処置をした経験はありませんか。

最初は特に変色が見られるわけではないのですが、時間の経過とともに茶色から黒になってしまうことも少なくありません。

神経をとった歯は栄養が行き届かなくなります。見た目は気になるかもしれませんが、健康上に大きな問題があるわけではありません。

どうしても気になってしまうときは、白い被せ物を入れるやり方もあるので、希望に合わせて選択できるようにしましょう。

薬による副作用である

親知らずが黒いとき、服用している薬の影響も考えられます。テトラサイクリンと呼ばれている抗生物質を一定期間以上服用していると、変色してしまうことがあります。

病院によっても異なりますが、ニキビ治療や感染症系の治療に使われるものが多く見られます。この場合の健康上に大きな問題があるわけではありません。

奥歯で見えにくい位置でもあるので、経過観察になるケースが一般的です。

親知らずが黒いとき抜歯は必要?

親知らずが黒いときに、抜歯を行うべきかどうか迷っている人もいると思います。歯科医院を受診したうえで、まずは原因をはっきりさせてから決めるようになります。歯や口腔内の健康を考えると、親知らずの抜歯になる可能性が高いのは、以下のようなケースです。

・虫歯や親知らずが進行している
・歯周病が進んでいる
・親知らずが横向きもしくは埋没している
・親知らずが嚢胞の原因になっている

などの状態になると、抜歯を選択することになる可能性も視野に入れておきましょう。親知らずは奥にあるため、一度虫歯や歯周病の治療をしても何度も繰り返してしまうことがあります。

また、周辺の歯に影響してしまうことも考えられます。特に、横向きに生えているものや斜めに生えている、埋没している親知らずの場合は清潔に保つのも難しくなります。

そのため、抜歯をしてしまったほうが、何度も治療を行わずに口腔内を清潔に保てるようになります。

他にも歯の噛み合わせが悪いときに抜歯の選択になることもあります。上下の歯が正しい位置にあるときは、抜歯せずにそのまま様子を見ることも考えられます。

親知らずを抜歯したのに黒い?

親知らずを抜歯したはずなのに、黒いものが残っている…?と疑問に思っている人もいるかもしれません。これは「血餅」と呼ばれるものになります。

親知らずを抜歯したあとに骨が露出したような状態になり、空洞のなかに血液が溜まっていきます。次第にその血液が固まって、かさぶた状態になったものです。出血を防ぐ目的もありますし、骨の露出を防ぎ正常に戻るようにサポートしてくれます。

血餅が剥がれてしまうと、痛みの原因にもなりますし、傷の治りも遅くなってしまいます。はがさず、そのまま自然と治っていくのを見るようにしてください。

個人差はありますが1か月程度で目立たなくなってきます。親知らずを抜歯したあとから完全にもとの状態に戻るまでに半年以上の時間がかかると覚えておいたほうがいいでしょう。

親知らずが黒いときそのままでもいいの?

親知らずが黒いとき、特に痛みがないと「そのままでもいいのかな?」と思う人もいるかもしれません。

そのため、そのまま放置してしまう人もいるのではないでしょうか。ただ、黒くなっているというのは、何かしらの異常が起きている状態です。

できるだけ、痛みや腫れなどの違和感がなくても一度歯科医院を受診するのをおすすめします。

虫歯が進行している場合も、初期の段階ではほとんど自覚はありません。痛みを感じるまで進んでしまうと、治療に時間がかかりますし、重症化してしまい神経の処置が必要になることもあります。

もし着色汚れであっても、自宅で取れるわけではないので、歯科医院に行きクリーニングしてもらうのをおすすめします。

まとめ

親知らずが黒いと虫歯だと思われがちですが、実はさまざまな原因があるのをわかってもらえたと思います。自分で判断するのは難しく、余計に症状を悪化させてしまうことも…。

親知らずが黒いときは、原因を確認するためにも歯科医院を受診し相談することが大切です。できるだけ初期の段階で治せるように、早めに受診するようにしておきましょう。