栄養士ブログ ~歯周病と栄養について②~
スタッフブログ 2023.10.02
こんにちは!足立歯科クリニック 管理栄養士の平井です。
10月になりましたね。秋空が気持ちよく澄みわたる好季節となりました。
皆様はいかがお過ごしでしょうか?
秋は、「食欲の秋」とよく言われますが、
「読書の秋」「芸術の秋」「スポーツの秋」など新しいことや趣味に
打ち込むにもぴったりの季節ですね!
日頃、身体を動かす機会が少ない方は、天気のいい日に
外に出て、散策するのもいいかもしれませんね♪
さて、今月は前月に引き続き「歯周病と栄養について」の第2弾です。
前回は歯周病についてお話しました。
今回は歯周病に対応する食生活についてお伝えします。
◆歯周病に対応する食生活とは?
大きく3つに分けてお伝えします。
①食習慣の改善
バランスの偏った食習慣は糖尿病、肥満、高血圧に繋がります。
歯周病の悪化につながる生活習慣の予防のために
バランスのよい食習慣を日頃から心がけましょう!
1日3食として、食習慣のポイントをまとめてみました。
・一汁三菜が揃った献立メニュー
・毎食、野菜を生で両手一杯分または加熱して片手一杯分取れている
・毎食、肉、魚、大豆製品、卵が手の平分取れている
・野菜から食べて、血糖値の上昇を穏やかにする
・ごはんは毎食、握りこぶし一つ分(150g)、麺は1玉、パンは4枚切り1枚にする
いきなり、全部やることは難しいので、
まずは、できることからやってみましょう!
②慢性炎症の緩和
歯周病による炎症を抑えるために、抗炎症作用のある食品や栄養素の摂取しましょう!
・ビタミンC
→コラーゲンの合成に関わります。コラーゲンが不足すると
血管や筋肉、皮膚、骨などの結合組織が弱くなります。
・ビタミンE
→細胞の老化の予防に関わります。
また、血中の悪玉コレステロールの酸化を抑え、動脈硬化の予防にも役立ちます。
・カロテノイド
→強い抗酸化作用があります。
・不飽和脂肪酸
→血中のコレステロールや中性脂肪を減少させる作用があります。
③骨代謝の促進
今ある歯を健康に保つため、骨代謝に関連のある栄養素の摂取しましょう!
・カルシウム
→骨や歯の素材になります。
カルシウム不足すると、歯槽骨の吸収や骨密度の低下につながります。
・マグネシウム
→骨の材料になるほかに、血圧の調整をします。
・ビタミンD
→カルシウムの吸収を促進して骨を丈夫にし、筋力を高めます。
次回は、「歯周病と栄養について」の第3弾
本日でてきた栄養素の具体的な食材について詳しくお話します。
今月も最後まで読んでいただきありがとうございました。