親知らず抜歯後の痛みはいつまで?痛みが続く期間と原因・対処法を解説!
スタッフブログ 2024.05.20
親知らず抜歯後の痛みはいつまで続くのか気になりますよね。
では、親知らずを抜歯したあとの痛みはいつまで続くのでしょうか。
今回は、親知らず抜歯後の痛みの期間を解説します。また、その原因と対処法についてもまとめました。
これを読めば、親知らず抜歯後の痛みの期間を知ることができて、原因や対処法を知り、より安心して対応できるようになります。
先に結論を言うと、親知らず抜歯後は刺激を与えないよう心がけることで痛みを抑えることができますよ。
親知らず抜歯後の痛みが続く期間は?
親知らず抜歯後は個人差がありますが、ほとんどの人で1〜2日程度痛みが続くことが多いです。一方で、長引く人の場合、1週間程度痛むことがあります。しかし、通常の治療が進んでいれば長くても1週間程度で治ります。
また、基本的に親知らずの抜歯は麻酔をして行うため、施術中はほとんど痛みを感じません。麻酔が切れると傷口から痛みを感じますが、麻酔が切れる期間に関しても個人差があります。
一般的に麻酔が切れる時間は平均して2時間程度ですが、早い人で1時間、遅い人では6時間かかることがあるため、痛みを感じ始める期間は個人差があることを知っておく必要があります。
親知らず抜歯後に痛みや腫れが生じる理由
親知らず抜歯後に痛みや腫れが生じるのは、歯を抜くだけでも歯茎や歯の周辺の骨に刺激を与え、傷つけているからです。
複雑な生え方をしている場合は抜歯する際に骨を削ったり、歯茎を切開したりすることもあるため、より痛みを感じやすいです。
また、歯茎や歯の周辺の骨が傷つくと、炎症反応が起こり痛みや腫れを伴います。特に腫れは、血液を止めるために白血球や血小板が毛細血管に集まることで生じます。
親知らず抜歯後に痛みが続く原因
親知らずは抜歯すれば完治するというわけではありません。親知らず抜歯後に痛みが続く原因にはさまざまな症状があり、その症状や痛みにも個人差があります。
では、親知らず抜歯後に痛みが続く原因について、具体的に見ていきましょう。
ドライソケットになっている可能性がある
親知らず抜歯後に痛みが続く原因1つ目は、ドライソケットになっている可能性があることです。
ドライソケットとは、通常、抜歯したあとは抜いた穴の部分に対して、周りの歯茎や骨の血管から血液が集まり、血餅と呼ばれる血の塊が形成されますが、それが何らかの原因で形成されなかったか、血餅が剝がれてしまうことにより、骨が露出している状態のことを言います。
ドライソケットの発症率は数%と言われ、発症すると強い痛みが10〜14日程度続きます。1〜2週間かけて少しずつ痛みが引いていきますが、長い場合は1ヶ月程度完治までに時間がかかる人もいます。
ドライソケットが疑われる場合は、長期間放置すると骨に炎症が起こったり、歯茎の形が悪くなるリスクがありますので、歯科医院で治療しましょう。
抜歯箇所が細菌感染している
親知らず抜歯後に痛みが続く原因2つ目は、抜歯箇所が細菌感染していることです。
処方された抗生物質をきちんと服用しない場合、抜歯箇所が細菌感染を起こして痛みが続く場合があります。感染症状は個人差があり軽度な場合から重症な場合までさまざまですが、抜歯後に多く見られる症状です。
通常は免疫力により細菌の侵入や繫殖を防ぐことができますが、免疫力が低下している状態では細菌の侵入を防ぐことができません。そのため、傷口から血液中に侵入して体内に回ってしまう「敗血症」を引き起こす可能性もあります。
虫歯や歯周病により歯茎が腫れている
親知らず抜歯後に痛みが続く原因3つ目は、虫歯や歯周病により歯茎が腫れていることです。
なぜなら、歯磨きでは十分に取り除けなかった食べかすが原因で、虫歯や歯周病に発展した結果、歯茎が腫れ、痛みを伴うからです。親知らずが生えてくると親知らずの隣の歯や親知らずが生えてきた歯茎との間に隙間が生まれ、食べかすが詰まりやすくなります。
また、親知らずが横向きや斜めに生えてしまった場合は、歯磨きがしにくいため、虫歯や歯周病のリスクが高まると同時に痛みも生じやすくなります。
親知らずの生え方が変わり歯茎や神経が圧迫されている
親知らず抜歯後に痛みが続く原因4つ目は、親知らずの生え方が変わり歯茎や神経が圧迫されていることです。
なぜなら、親知らずが横向きや斜めに生えていたり、根っこが長かったりすると、抜歯する際の骨への負荷が大きくなるからです。また、親知らずは隣の歯や歯茎を押し出しながら生えてくるため、神経・周辺組織が圧迫され、痛みが生じます。さらに、痛みが改善されにくいことや歯並びが悪化するリスクも伴います。
親知らず抜歯後に痛みが続く場合の対処法
親知らず抜歯後の痛みは通常1〜2日程度で引いていきますが、個人差があるため、長く続く場合やどうしても我慢できない場合は対処しなければなりません。
では、親知らず抜歯後に痛みが続く場合の対処法について、具体的に見ていきましょう。
鎮痛剤や抗生剤などの痛み止めを服用する
親知らず抜歯後に痛みが続く場合の対処法1つ目は、鎮痛剤や抗生剤などの痛み止めを服用することです。
基本的に親知らずの抜歯が終わったあとは、歯医者から鎮痛剤や抗生剤を出してもらえます。鎮痛剤を服用することで炎症・歯痛を抑えることができ、抗生剤を服用することで口内の細菌感染を防止しやすくなります。そのため、処方された鎮痛剤や抗生剤は必ず全て服用するようにしてください。
患部を冷やす
親知らず抜歯後に痛みが続く場合の対処法2つ目は、患部を冷やすことです。
患部を冷やすことで、熱を吸収して痛みや腫れを和らげることができます。その際は、氷嚢や濡れタオル、冷却ジェルシートなどを患部に軽く当てるようにして冷やします。
ただし、冷やし過ぎは血液の循環が悪くなったり、しこりが残って腫れが引くのに時間がかかってしまうため、抜歯当日のみをおすすめします。
歯科で洗浄、消毒してもらう
親知らず抜歯後に痛みが続く場合の対処法3つ目は、歯科で洗浄、消毒してもらうことです。
洗浄、消毒することで、感染の有無を確認し、膿がたまっているのであれば、洗い流しきれいにすることで治癒を促します。さらに、必要に応じて鎮痛剤や抗生剤を処方してもらえたり、こまめに経過を観察してもらえれば、炎症や化膿を未然に防ぐことも可能です。
また、親知らず抜歯後は、普段通りの歯磨きができなかったり、食べかすが詰まりやすいので、定期的に歯医者で患部を洗浄してもらうことをおすすめします。
親知らず抜歯後の注意点
親知らず抜歯後は、抜歯部分に刺激を与えないことが大切です。日常生活で気を付けなければならない注意点がありますので早く完治するためにも知っておく必要があります。
では、親知らず抜歯後の注意点について、具体的に見ていきましょう。
指や舌で抜歯部分を触らない
親知らず抜歯後の注意点1つ目は、指や舌で抜歯部分を触らないことです。
不用意に抜歯部分を触ると、細菌感染のリスクが高まったり、傷の治りが遅くなったりします。食べ物や飲み物はどうしても触れてしまうかもしれませんが、できるだけ触れないよう意識しましょう。また、歯磨きをする際は、なるべく周囲に触れないようにして刺激を与えないことが大切です。
うがいをしすぎない
親知らず抜歯後の注意点2つ目は、うがいをしすぎないことです。
過度にうがいをすると抜歯箇所を保護して正常な治癒をサポートする血餅ができません。また、一度血餅ができてもうがいをしすぎることで剝がれてしまうこともあります。そのため、出血が止まるまではなるべくうがいを控えることが大切です。
喫煙・飲酒・激しい運動は控える
親知らず抜歯後の注意点3つ目は、喫煙・飲酒・激しい運動は控えることです。
喫煙は血液の循環が悪くなり、傷の治りが遅くなります。また、飲酒や激しい運動は血行が良くなり、血が止まりにくくなるため、出血が多くなる恐れがあります。傷の治りが遅くなる他、炎症が強まるリスクも上がるので、抜歯後2〜3日は控える必要があります。
食事に配慮する
親知らず抜歯後の注意点4つ目は、食事に配慮することです。
抜歯後は麻酔が切れておらず、感覚が麻痺しているため、傷口に刺激が加わっても気付かないことが多いです。また、抜歯当日は血餅ができ始めているため、辛い食べ物や刺激のある食べ物、硬い食べ物などは必要以上に刺激を与えてしまうので、食事に配慮することが大切です。
まとめ
親知らず抜歯後の痛みの期間は個人差があり、期間や痛みの強さは人それぞれです。また、親知らず抜歯後は、さまざまな症状や痛みが続く原因があり、その対処法も多くあります。そして、痛みを抑える注意点として普段の日常生活で気を付けなければならないこともあります。
これから親知らずを抜歯する方や安全に完治したいと思っている方は、ぜひ本記事を参考にしてください。