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親知らずの抜歯は痛くない?どんなときに痛みがあるのか、選ぶポイント

スタッフブログ 2024.07.11

親知らずの抜歯は痛い、そんなイメージを持っている人もいるのではないでしょうか。

そのため、親知らずの痛みが気になっていても、なかなか歯医者を受診できない人も少なくないと思います。

実際には、親知らずの抜歯は麻酔が効いているのもあり、痛くないと言われています。

親知らずの抜歯が痛くないといわれている理由や、どういう時に痛みを感じるのか詳しく説明していきたいと思います。

親知らずの抜歯は痛くない

親知らずの抜歯は痛いと、根強く思っている人もいると思います。

もともと、永久歯の最後に生えてくる親知らずは、不要な歯であり抜いたほうがいいと考えられていました。

でも、最近ではできるだけ残すことを推奨する歯科医院も増えています。

特に、虫歯にもなっていない親知らずを抜くときに痛いと思われがちです。
実際には抜歯のときは麻酔が効いているのもあり、痛みを感じることはほとんどありません。

歯科医院によって、表面麻酔である「浸潤麻酔」を使用するなど、痛みを感じにくくなるような段階的な麻酔を行い負担を減らしていきます。

多少の不快感こそあるかもしれませんが、イメージしているよりも痛みを感じにくいと思います。

ただし、親知らずのなかでも下顎の奥に生えているものは、歯のなかでも麻酔が効きにくい場所として知られています。

人間の身体の構造上、下の歯のある顎の骨は上に比べて厚く硬くできていることが関係しています。しかし、麻酔がしっかりと効いていれば抜歯の最中に痛みを感じにくくなります。

親知らずの抜歯後に麻酔が切れてきてから、じょじょに痛みを感じるようになります。
そもそも抜歯した場所は傷口になるので、痛むのは仕方ないことでもあるでしょう。

親知らずの抜歯後に痛みを感じやすいのは

親知らずの抜歯後に痛みを感じることが多いといわれています。

ただし、痛みの出方には個人差があるので、なかにはそこまで痛みを感じなかったと話す人もいます。

親知らずの抜歯後に痛みを感じやすいのはどんなケースなのでしょうか。

・抜歯に時間がかかった
・ドライソケットになっている

それぞれ詳しく説明します。

抜歯に時間がかかった

親知らずの抜歯にかかる時間が長いほど、痛みが強く出てしまう可能性があると言われています。まっすぐ生えている親知らずであればスムーズに抜歯ができ、5分程度と短めです(個人差あり)。

横向きに生えている親知らずや、斜めに生えている親知らず、骨の間に埋まっているなど、難しいケースの抜歯は処置も多く痛みを感じやすくなってしまいます。

親知らずの状態や生え方によっても痛みが変わるのを覚えておきましょう。

また、歯科医院によって出来るだけ抜歯の時間を短くできるようにシミュレーションを行い患者さんにかける負担を減らしているところもあります。

CTやレントゲンを使って、歯や神経・血管などの位置関係を十分に把握したうえで抜歯を行うので当日もスムーズに対応できるようになります。

歯科医院によっても対策は変わってきますが、時間がかかりそうな抜歯を事前に把握し対策をしてくれるような歯科医院だと安心できると思います。

ドライソケットになっている

親知らずの痛みが、長期間続いている時はドライソケットになっている可能性があります。

抜歯後に、抜いた穴の部分に血が溜まり治っていくのが一般的です。ドライソケットになると、何かしらの理由で血が剥がれてしまい強い痛みを引き起こすようになります。

本来であればかさぶたが剥がれることはありません。剥がれてしまうと骨が露出するため激しい痛みが生じてしまうことも考えられます。

抜歯後に強く歯磨きをしてしまったり、うがいの頻度が多いなどドライソケットになる原因をしてしまっている可能性が考えられます。あまりに痛みを感じるときは、抜歯窩に人工コラーゲンを使って、重鎮する方法もあり骨の露出を抑えることにも繋がります。

親知らずの抜歯で痛くしない方法にはどんなものがある?

親知らずの抜歯でできるだけ痛みを感じにくくするための方法を紹介します。

歯科医院によっても対応が変わってくるため、それぞれどんな痛み対策をしているのかを確認したうえで、安心して治療できるか判断するのをおすすめします。

・静脈内鎮静法を使う
・炎症を和らげた状態で抜歯を行う
・精密機器を使って治療を行う
・経験豊富な医師のいる歯科医院を選ぶ

それぞれ説明したいと思います。

静脈内鎮静法を使う

歯科治療に対して強い恐怖心をもってしまう、または難しい親知らずの抜歯の場合に、静脈内鎮静法を行っている歯科医院もあります。

その場合は、麻酔科がいる歯科医院で実施してもらうことになります。
主に麻酔科が常駐している大学病院で実施されていますが、その場合、入院して泊まりでの治療となる事がほとんどです。
静脈内鎮静法の場合は麻酔専門の医師が担当し、入院がない場合でも、意識が戻るまでは歯科医院にて待機が必要になります。
当日は、スケジュールの調整は欠かせません。

親知らずの抜歯は痛くないとわかっていても、歯科医院に対して不安に思ってしまっている人や、緊張してしまう人は笑気麻酔を使うことも可能です。
痛みの感じ方はそこまで変化はありませんが、リラックスした状態で治療が受けられるようになりますし、笑気麻酔であれば、町の歯科医院でも取り入れている所が多いです。

自身の親知らずの状況も併せて、歯科医院と相談しましょう。

炎症を和らげた状態で抜歯を行う

炎症が起き痛みが起きている状態だと、麻酔の成分自体が効きにくくなるといわれています。

そのため、歯や歯茎の状態を確認して炎症が確認できる場合は、当日に抜歯を行わずに薬を使いある程度の炎症を和らげた状態にしてから抜歯を行うことになります。

麻酔がしっかりと効く状態を作ることも、痛みを感じにくくするためには必要です。

後日の抜歯になってしまうので、歯科医院に足を運ぶ回数こそ増えてしまいますが、痛みを減らして治療するためには必要な手順になるため覚えておきましょう。

精密機器を使って治療を行う

抜歯は術後のほうが痛みが強くなるからこそ、少しでも痛みを抑えるためにも骨の切削量を最小限に留めるようにすることが大切です。

親知らずを抜歯したときの痛みや腫れの程度は切削量によっても影響されてしまいます。

骨の切削量が少なくするためにも、マイクロスコープのような精密機器を使うことがあります。ミラーやマイクロスコープを使うことで、まっすぐ上から抜歯部位を確認できます。

斜めで見ているときよりも骨を削る量が少なくなるため、切開も最小限に留めることが可能になります。治りも早くなり痛みを感じにくくなるからこそ、積極的に精密機器を取り入れている歯科医院を選ぶようにしましょう。

経験豊富な医師のいる歯科医院を選ぶ

親知らずの抜歯は、経験豊富でさまざまな親知らずに対応している歯科医師のもとで行うようにしましょう。

できるだけ抜歯にかかる時間を短くしてくれるのはもちろん、麻酔が切れたあとも痛みを感じにくくなるように工夫してくれます。

迅速な抜歯ができることや、痛みが苦手な人にも提案し和らげるための処置も一緒にしてくれます。経験豊富だからこそ相談できる良さもありますので、抜歯の経験豊富な歯科医師のいる歯医者を選びましょう。

まとめ

親知らずの抜歯を痛くせず少しでも負担を減らせるようにするためにも、経験豊富な歯科医師や充実した設備が欠かせません。個人差もありますし、歯の状態によって麻酔が効きにくくなってしまうこともありますが、痛みを軽減しつつ親知らずの抜歯を行いましょう。