親知らず周辺に膿が出てきた?原因や対処法についても徹底解説|大阪市阿倍野区の歯科 足立歯科クリニック

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親知らず周辺に膿が出てきた?原因や対処法についても徹底解説

スタッフブログ 2024.08.08

親知らずの痛みがあり、歯茎から膿が出てしまった経験はありませんか。特に親知らずの抜歯をしたときに膿が出て口臭を強く感じるようになった人もいるのではないでしょうか。

膿が出るというのは、何かしらの異常が起きている証拠です。歯茎から膿が出たときに考えられる原因や、対処法について詳しく説明していきたいと思います。

歯茎から膿がでる原因とは

歯茎から膿が出たとき、いくつか原因が考えられます。
膿は細菌に感染することによって出るため、まずは考えられる要因を見てみましょう。

・根尖性歯周炎
・重度歯周炎
・智歯周囲炎
・歯根部分が折れている
・抜歯後の感染

それぞれ詳しく見ていきましょう。

根尖性歯周炎

歯の根っこの部分に口内炎のようなものができ、膿が出ている状態です。歯の根元に腫れがあり浮いたような感じや噛んだときに痛みを感じます。口内炎のなかから何か出ているなど、違和感を覚えます。

親知らずの場合は、虫歯が進行して神経が機能しなくなったときに起こりやすいといわれています。袋の中に膿が溜まってしまい、歯茎が膨らんで見えることもあります。歯の根っこの治療を行う場合もあれば、噛み合わせや化膿止めを行い様子を見つつ治療を行うようになります。

・重度歯周炎
歯周病が進行し重度の状態になると膿が出てしまうことがあります。歯茎が腫れて、赤黒くブニブニしている状態になります。歯磨きをしたときに歯茎からの出血もあり、歯がグラグラしてしまうことも。

口臭がきつくなり進行しているのに気付くこともあります。この場合、歯周炎の治療を行い、プラークの汚れをとります。日々のブラッシング指導を受けることで、掃除の負担を減らせるようになります。

智歯周囲炎

智歯=親知らずのことをいいます。一番奥の歯あたりに痛みがあり膿が出ている状態です。噛んだときにほっぺたに痛みがあり、歯茎周辺にも痛みを感じることもあります。

親知らずの膿による治療は、抗生物質を使い行うことが一般的といえるでしょう。症状によっては、親知らずの周辺をブラシを使ってきれいに磨くと、症状が緩和されることもあります。腫れや痛み、膿が出ているときは抜歯する選択肢もあります。

歯根部分が折れている

歯の根っこの部分に亀裂が入っているケースや、真っ二つに割れていると細菌に感染しやすくなります。炎症が起きてしまうと、歯茎から膿を出す必要が出て来てしまいます。特に、虫歯が進行し神経をとった歯で差し歯をしている人もいると思います。その場合、噛み合わせのなかで歯根が割れてしまい膿ができてしまうこともあります。

抜歯後の感染

親知らずを抜歯したあとに、感染症になってしまい膿が出ることもあります。炎症が進んでいる時に見られるものになり、抜歯の穴をふさぐための血餅がうまく傷を覆えないときに、ドライソケットという状態になります。

ドライソケットになると、歯科医院にて膿を取り除いてもらう必要があり、抗生物質と併用しながら治していきます。化膿が進むと強い痛みが出ることもあります。ドライソケットは、歯を抜いたときに出血が少ない、血餅が流れてしまっている可能性が考えられます。

膿が出ているときの治療法

歯茎から膿が出ているときに、具体的にはどのような治療法があるのか紹介します。

・応急処置として消毒や抗生剤を飲む
・歯周病の治療を行うこともある
・やむを得ず抜歯の選択になることもある

それぞれ詳しく見ていきましょう。

応急処置として消毒や抗生剤を飲む

膿が出てしまったときに、応急処置を行うことがあります。

膿が出ている部分を丁寧に洗浄して消毒します。抗菌剤も飲み、炎症を抑えるようにしていきます。ただし、原因の解決にはならないので、あくまでも炎症が落ち着くまでの応急処置に過ぎません。他にも、歯茎に溜まっている膿の量が多いときは歯茎の切開を行うこともあります。

膿を速やかに排出させるための処置として、選択することも。炎症が落ち着いた具合を見て、原因に合わせて根本的な治療を行うようにします。

歯周病の治療を行うこともある

膿の出ている原因が歯周病の場合、そのもとになっているプラークや歯石を除去する必要があります。歯の周辺にある歯石をスケーラーを使って丁寧に取り除いていきます。自分でできるものではなく、歯科医院にて機械を使います。

処置を行ったあとに経過状況を確認しつつ、膿が出なくなるかどうかを調べます。これでも状況が改善しないときは、歯周ポケットを浅くするための外科処置や抜歯の選択になることもあります。

やむを得ず抜歯の選択になることもある

歯根の破損によって膿が溜まっているときは、歯を残して治療できなくなってしまうこともあります。

他にも、歯周病が進行している場合に抜歯を選択することもあります。親知らずの周辺に膿が溜まっているときは、抗生物質や切開で一時的に炎症を落ち着かせたあとに、抜歯をする流れになることもあります。

膿が出ているときにやってはいけないこと

歯茎から膿が出ているときに、気になるからとついやってしまいがちな行動があります。
膿が出ているというのはそのままにしていても治るものではありません。膿が気になるときにやってはいけないことをまとめて紹介します。

・自分で膿を出そうとすること
・口の中を不潔にする
・そのまま放置する

それぞれ詳しく見ていきましょう。

自分で膿を出そうとすること

膿が出ているのが気になるからといって自分で出そうとしてしまう人もいます。膿を出せば症状が改善すると考えてしまう人もいます。

ただし、根っこの先端部分の炎症を治さない限りは、膿がどんどん出てきてしまい悪化します。自分で膿を出すのではなく、少しでも歯が染みるな…という時点で相談し治療を受けるようにするのをおすすめします。

口の中を不潔にする

口腔内の衛生状態が悪いままだと、細菌が繁殖しやすく症状が悪化してしまう可能性があります。膿が出ている歯や歯茎に負担がかからないように、柔らかめの歯ブラシを使って丁寧にブラッシングを行い、歯茎を傷つけないようにしましょう。

マウスウォッシュを使いうがいをするときも、殺菌成分を含んだものでアルコールが入っていると刺激として感じてしまうこともあります。できるだけ低刺激のマウスウォッシュを選ぶようにしましょう。

そのまま放置する

膿が出ていることに気付いているものの、そのまま放置してしまう人もいます。そもそも膿が排出されている状態とは何かしらの問題が起きている証拠でもあります。一時的に症状が落ち着くこともあるかもしれませんが、根本的な問題を解消していない場合再発するリスクもあります。

放置していて治せるわけではないので、膿が出ているときは放置せずに歯科医院に相談し、状態を確認してもらうようにしましょう。悪化すると、治療も難しくなるため、早めに治すのをおすすめします。

まとめ

親知らずの膿は、まずは原因をはっきりとさせたうえで治療を行う必要があります。そのまま放置していても治るものではありません。治療の難易度も変わっていきますので、少しでも違和感を覚えたときは歯科医院にて相談するようにしましょう。

親知らずを抜歯したあとの場合は、合併症の可能性もあるので、早めに歯科医院を訪れるようにしましょう。