親知らずの抜歯後に覚えておきたい食事の基本|大阪市阿倍野区の歯科 足立歯科クリニック

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スタッフブログ

親知らずの抜歯後に覚えておきたい食事の基本

スタッフブログ 2024.08.29

親知らずの抜歯をしたあとに「いつから食事ができるんだろう…」と疑問に思っている人もいるのではないでしょうか。

親知らずの抜歯後は、個人差もありますが痛みや腫れが気になってしまい、いつもの食事は楽しめなくなってしまうことも少なくありません。

親知らずの抜歯後に覚えておきたい、食事で気を付けることを徹底的に紹介します。

足立哲也 院長

監修者情報

医療法人 青空会 足立歯科クリニック 院長
足立 哲也(あだち てつや)

プロフィール

大阪歯科大学を卒業後、幅広い年齢層の患者と向き合いながら、むし歯や歯周病、予防歯科などの診療に取り組む。
患者が安心して通えるよう、丁寧なカウンセリングとやさしい対応を心がけている。

略歴

  • 平成11年3月 朝日大学歯学部卒業
  • 平成11年4月 大阪歯科大学研修医
  • 平成12年4月 中岡歯科医院勤
  • 平成15年4月 足立歯科クリニック開業
  • 平成16年12月 医療法人青空会理事長
  • 平成22年9月 南カリフォルニア大学ジャパンプログラム卒業
  • 平成23年3月 AAID(アメリカインプラント学会)マキシコース卒業
  • 平成24年4月 ICOIコロンビアコース
  • 平成25年6月 インディアナ大学 インプラントコース
  • 平成30年3月 大阪歯科大学院卒業
  • 令和2年4月 大阪歯科大学 非常勤講師

所属学会・資格

  • ADIA(アメリカインプラント学会)認定医・専門医
  • IDIA国際歯科インプラント学会
  • 日本口腔インプラント学会認証医・専門医
  • ICOI国際口腔インプラント認定医・指導医
  • AAID(アメリカインプラント学会)認定医・専門医
  • 日本顎咬合学会認定医
  • 南カリフォルニア大学 客員研究員
  • 南カリフォルニア大学 ジャパンプログラムリーダー
  • インディアナ大学 口腔再生学講座 インプラント研究科 客員講師
  • インディアナ大学歯学部 日本歯科矯正プログラム 認定医
  • 歯科医師臨床研修指導医
  • 歯科放射線学会 認定医
  • 口腔医科学会 認定医・専門医
  • オステムインプラント 指導医・公認インストラクター
  • 光機能化バイオマテリアル研究会会員
  • JAID代議員
  • 国際審美学会会員
  • 臨床器材研究所認定医
  • 介護支援専門員(ケアマネージャー)
  • 衛生検査技師
  • BLS認定医
  • 福祉住環境コーディネーター
  • ISOI国際口腔インプラント学会ドイツ口腔インプラント学会日本支部
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親知らずの抜歯後の食事で気を付けること

 

 

親知らずの抜歯をしたあと、当日からでも食事はできます。

ただ、抜歯後ならではの注意点もあるからこそ、気を付けるポイントについて熟知しておきましょう。

・麻酔が切れるまでは食事をしない
・舌や口のなかを噛んでしまうことがある
・血餅が十分に作られない可能性も考えられる

詳しく解説していきたいと思います。

麻酔が切れるまでは食事をしない

親知らずの抜歯をするときは、麻酔をするのが一般的です。局所麻酔の影響もあり、口のなかがしびれたような動かしにくい感覚があるのではないでしょうか。

うまく噛めないと感じることもあり、親知らずの抜歯で麻酔が切れるまでは食事をおすすめしません。麻酔が切れてきて問題なく動かせるようになってから、食事をするようにしましょう。

また、麻酔が効いていると、熱いものや冷たいものの感覚がなくなり火傷をするケースもあります。

舌や口のなかを噛んでしまうことがある

口のなかが麻痺した状態で食事をすると、誤咬が起こりやすくなるといわれています。

いつも通りに咀嚼をしているつもりでも、麻酔の影響があり口の周りの筋肉が正しく動かせなくなることで起きてしまいます。

口内が出血すると口内炎の原因となります。麻酔がきいている状態だと、痛みに気付けなくなってしまうことがあります。

麻酔が完全に切れて痛みを感じる神経が正常になるまでは、食事を控えるようにしましょう。

血餅が十分に作られない可能性も考えられる

親知らずの傷口を塞いでくれる血餅には、傷口をかさぶたにて防ぐ役割を持っています。

血管の外に出た血液は5分程度で固まりますが、血餅が剥がれてしまうと傷口に細菌が入ってしまうリスクも出てきます。

抜歯したばかりのときは、食事が原因で血餅が取れてしまう可能性もあるため、注意が必要になります。

親知らずの抜歯をしてすぐは流動食から始める

一概にいえることではないのですが、麻酔が切れたあとは流動食などの柔らかいものを中心とした食事をおすすめします。硬いものや辛いもの、粘着性のある食べ物はおすすめしません。できるだけ柔らかいものを食べつつ、様子を見るのをおすすめします。

例えば、当日はおかゆやうどん、雑炊などの食べやすいものを選びます。あまり食欲がないときは、ゼリーやヨーグルトなどの飲み込みやすいものにしておくと安心です。

また、麻酔が切れて初めての飲み物は飲みにくかったりするので、ペットボトル飲料よりはゼリータイプがおススメです。

親知らずの抜歯をした反対側で食べられるのであれば、そこまで心配しなくてもいいと思います。腫れている、噛んだときに強い痛みを感じるときは流動食をおすすめします。

普通の食事に戻すタイミングはいつから

 


個人差こそありますが、普通の食事は抜歯後2〜3日程度経ってからをおすすめします。

傷口の大きさにもよりますが1週間程度で違和感を覚えにくくなってくると思います。しかし、一般的な抜歯ではなく歯茎を切ったり、骨や歯を削っている場合は、戻るまでに時間がかかります。

刺激の強いものを食べると出血の原因になってしまうため控えましょう。

腫れが大きいときは、口のなかの筋肉が引っ張られやすくなり口を開くのも難しくなります。噛む動作が思うようにできなくなってしまうため、なかには2日目のほうが噛むのに制限がかかってしまうこともあると思います。

痛みが徐々に引いてきたのを感じたら、普通の食事に戻しても問題ありません。

傷の治りをできるだけ早くするためにも、緑黄色野菜や大豆、乳製品や卵などの食事を積極的にとるようにしてください。

親知らずの抜歯後に控えてほしいこと

親知らずの抜歯が終わったあとに、傷口を早く治すために控えて欲しい事を紹介します。

・アルコールは控えるようにする
・ドライソケットに注意する
・歯磨きは強く擦らず優しく行う
・冷たいものを食べ過ぎない(飲みすぎない)

それぞれ詳しく説明します。

アルコールは控えるようにする

親知らずを抜歯し、2日程度は傷の治りを優先するためにもアルコールを控えるようにしましょう。

アルコールを摂取すると血管が拡張しやすくなり、血液の流れが良くなってしまいます。傷口から出血しやすい状態になるため、傷口の治りが遅くなります。

細菌の繁殖の原因となってしまうため、リスクを控えるためにもアルコールを控えるようにしてください。抜歯が終わったあとに飲む抗生物質の効果も高まりますし、薬のリスクも高まります。

ドライソケットに注意する

親知らずが治るときに血餅ができると説明しましたが、剥がれたまま再生しないと痛みが長期化してしまうことがあります。

抜歯後に1か月以上の痛みが続いているときは、ドライソケットを疑ってみてください。痛みが落ち着いてくる3日以降から痛みが強くなり、食事をするのに支障が出てしまうことも少なくありません。

ドライソケットになってしまったときは、早めに歯科医師に相談して治療を受けるようにしましょう。

ちなみにドライソケットは、うがいのしすぎや、たばこ、抜歯直後に飲酒や運動や長風呂に浸かったことが原因となっていることがあります。

抜歯後の過ごし方について、医師から注意点について伝えられていると思いますが、注意事項を守ることでドライソケットが起こりにくくなるため、気を付けて過ごすようにしましょう。

歯磨きは強く擦らず優しく行う

親知らずの抜歯後は、隙間がある状態なので食べ物がなかに入ってしまい気になることもあるかもしれません。

できるだけ傷口に汚れがつかないように、反対側で食事をするようにしてください。また、歯磨きをしたあとに直接ブラシが触れないように、強い刺激を与えないように注意します。

親知らずの抜歯後、2日~3日程度は傷口に対して軽くブラシを当てて汚れを落とすようにするのもポイントです。血餅が取れてしまわないように、丁寧に優しく磨くようにしてください。

親知らずの抜歯後1週間程度の時間が経ってから、痛みや腫れがないときは元の歯磨きに戻しても問題ないと思います。抜歯後の状態に合わせて歯磨きを行うようにしてみてください。

冷たいものを食べ過ぎない(飲みすぎない)

親知らずの抜歯後は、冷たい食べ物や飲み物を控えるようにしましょう。

冷やすと痛みが軽減するといったイメージがあるため、抜歯後に冷やしてしまう人もいます。ただ、冷やすことで炎症を悪化させてしまうリスクも考えられます。血行障害の原因となり治りが遅くなる可能性も考えられます。

できれば暖かい食べ物(熱いものはNG)にしておき、治りを妨げないように十分に注意して過ごすようにしましょう。冷たいもので痛みが軽減するのは、あくまでも一時的なものなのでおすすめしません。

まとめ

親知らずを抜歯したあとの食事は、できるだけ負担がかからないものを選び、まずは傷口を治していくようにしましょう。

 

2日〜3日もすれば、傷口が治ってきて歯ブラシや、食事もいつも通りできるようになってきます。痛みが強く残ってしまうときは、歯科医院に相談するなど早めに解消できるようにしましょう。