親知らずで顔が腫れる3つの理由!対処法について
スタッフブログ 2024.09.25
急に頬が腫れるようになり原因がわからず、困っている人もいるのではないでしょうか。その原因は親知らずにあるかもしれません。
親知らずが腫れるのにはいくつか理由があります。親知らずで顔が腫れるとき、どんな原因が考えられるのでしょうか。詳しく説明していきたいと思います。
親知らずで顔が腫れる原因は
親知らずで顔が腫れるといいますが、具体的には3つの要因が考えられます。
・親知らずが生えてくる
・親知らずの抜歯
・智歯周囲炎
・虫歯の進行
・歯周病
それぞれ、説明します。
親知らずが生えてくる
親知らずが生えてくるときに、顔が腫れることがあります。親知らずは歯茎を押し上げるようにするため、一部的に盛り上がり噛んでしまうことも少なくありません。歯肉が炎症を起こし痛みとしてでてきてしまう可能性があります。
親知らずがまっすぐ生えている場合は、次第に痛みは治っていきます。ただし、正常に生えてきていない親知らずの場合は突き破ることができなくなり、汚れが蓄積し痛みの原因となってしまうことも考えられます。
親知らずの抜歯
急な歯の痛みや歯並びの調整で、親知らずを抜歯したあとに顔が腫れることがあります。
まっすぐ生えている親知らずではなく、歯茎に埋まっている親知らずを抜いた時や、骨を削る、歯茎の切開など外科的な処置をすると個人差こそあるものの、顔が腫れやすくなります。
また、上に生えている上顎の親知らずよりも、下に生えている下顎の親知らずを抜歯した方が顔の腫れが出やすくなります。
親知らずの抜歯を行うときは、事前にスケジュール調整をしておくこと、歯科医師の話を聞きつつ決めるようにしてください。
智歯周囲炎
親知らずが原因となり歯茎に炎症が起きるなどのトラブルが生じることを、智歯周囲炎といいます。親知らず周辺が腫れて、触ったときに痛みを感じることもあります。
腫れが酷くなると、唾を飲み込むときにも痛みを感じるようになり口の腫れなど会話がしにくくなってしまいます。また、症状が進行すれば、発熱・倦怠感などの体調不良を引き起こす原因となります。
智歯周囲炎は、親知らずのように歯ブラシが行き届かず、磨き残しがあると炎症が起きてしまいます。疲れたときや、風邪をひいて弱っているときに急に痛みを生じることが多いのも特徴です。細菌が顎の中に入ってしまうと、程度によっては入院して治療が必要になるケースも考えられます。
虫歯の進行
親知らずの虫歯が原因で顔が腫れてしまうことも考えられます。
もともと、親知らずは虫歯になりやすい環境です。歯ブラシが行き届かず、歯の汚れが蓄積しやすいことや、歯と歯の間に汚れが溜まってしまうこともあります。一度汚れをとってもすぐに溜まってしまうので、丁寧なケアが欠かせません。
また、親知らずが斜めに生えていると歯茎に埋まってしまうことも考えられます。また、今の若い世代に多いのが顎が退化して親知らずが生えるための十分なスペースを、確保できないことです。虫歯の進行によって、顔が腫れ治療が必要になることもあります。虫歯の進行度によっては、レントゲンを撮り抜歯するかどうか決めていくことになります。
歯周病
親知らずは歯ブラシが行き届かない場所にあるため、歯周病にもなりやすい位置にあります。うまく清掃ができないことで歯石を作り出してしまい、歯周病菌の温床となってしまうことも。歯科医院で歯石取りをすれば一時的に症状がよくなることもあります。
ただ、根本的な磨き方を変えないと何度でも汚れが蓄積してしまいます。歯周病は歯の骨を溶かしてしまいますし、一度進行すれば元には戻りません。歯周病が疑わしいときは、早めに治療をすることも大切です。
親知らずが腫れたときにできる応急処置
親知らずは、虫歯の進行や歯周病、歯ブラシが行き届かないことによる磨き残しなど、さまざまな要因で痛みが起きています。
親知らずが原因で顔が腫れているときにできる、応急処置を紹介します。とにかく腫れをどうにかしたいと考えている人は、紹介する方法を試してください。
・親知らず周辺を冷やしてみる
・市販の痛み止めを飲む
・体を休めて免疫力を高める
・柔らかい歯ブラシに変えてみる
・食事は負担のないものを選ぶ
それぞれ詳しく説明します。
親知らず周辺を冷やしてみる
親知らずの腫れがひどいときは、周辺を冷やす方法をおすすめします。痛みや腫れが緩和されるので、濡れタオルや冷却シートを貼って安静に過ごすようにしてみてください。
氷や保冷剤などを冷やしすぎてしまうと、血行不良の原因となり余計に痛みを引き起こす原因となることもあります。適度に冷やせるものを患部に当ててみてください。少しずつ冷やすのがポイントです。
市販の痛み止めを飲む
親知らずの痛みと腫れのどちらの症状も強く出てしまっているときは、我慢せずに市販の痛み止めを服用するようにしてください。ご自宅にある、イブプロフェンや、ロキソプロフェンなどの成分が含まれているもので問題ありません。
痛みが強く食事ができない、十分な睡眠が取れていないと免疫力が下がってしまい、余計に痛みが強くなってしまうこともあります。市販の痛み止めを飲んで、緩和させることも大切です。
体を休めて免疫力を高める
親知らずによる顔の腫れを防ぐためには、十分な休息も欠かせません。体の抵抗力を高めるためには、栄養バランスを意識した食事や睡眠をとることです。不規則な生活をしていると、疲労が溜まってしまいます。
細菌に抵抗する力を確保できなくなってしまうため、歯茎の腫れが悪化しやすくなり顔の腫れの原因となります。しっかりと睡眠をとるように意識して、抵抗力を高めるようにしてみてください。
柔らかい歯ブラシに変えてみる
親知らずによる痛みや腫れがあるときは、炎症が進んでいる証拠です。強い歯ブラシで磨けば逆に症状を進行させてしまうリスクも考えられます。毛先の柔らかい歯ブラシで丁寧に磨いてあげることも、負担を抑えつつ汚れを蓄積させないためには大切です。
また、歯ブラシだけではなく隙間の汚れを取り除く歯間ブラシや、洗浄液を使い口腔内の環境を整えていきましょう。症状を悪化させないためにも、重要なことです。
食事は負担の少ないものを選ぶ
顔が腫れているときに、硬いものなど負担がかかる食事はおすすめできません。また、辛いものなど刺激の強い香辛料は避け、刺激のすくないものを選ぶようにしてください。
噛む頻度の少ない、おかゆや雑炊、ゼリー、ヨーグルトなどなんでもいいので食べやすいもので、しっかり栄養をとることを意識してみてください。腫れを緩和するためにも栄養は必要なので、何も食べないのはおすすめできません。
まとめ
親知らずが原因で顔が腫れてしまったとき、まずは原因をはっきりさせることも重要です。虫歯なのか、歯周病なのか親知らずが生える痛みなのかは人によっても変わります。
急な痛みで歯医者を受診できないときは、患部を冷やすなど痛みを軽減できるようにしてみてください。早めに受診することも大切なので、痛みが治ったからといって、そのまま放置することのないようにしてください。しっかり休息や栄養をとり、痛みが起きないような規則正しい生活も意識してみてください。