歯周病菌だけではない?考えられる5つの原因も徹底紹介|大阪市阿倍野区の歯科 足立歯科クリニック

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歯周病菌だけではない?考えられる5つの原因も徹底紹介

スタッフブログ 2024.11.21

歯周病は歯科の治療のなかでも、よくみられるものです。歯磨きをしたときに出血する、硬いものを噛んだ時に違和感や痛みを感じたことはありませんか。

見た目にはわかりにくく、自覚症状もほとんどありません。そのため、いつのまにか進行してしまい重症化していることも少なくないのです。歯周病の原因には何があるのか、詳しく解説していきたいと思います。

歯周病かも?チェックポイント

✓ 歯みがきの時に出血する
✓ 口臭を指摘された
✓ 歯ぐきが下がって、歯が長く見えるようになった
✓ 体調が悪くなると歯肉が腫れたり、違和感がある
✓ 歯の揺れを感じることがある

該当する項目が多いほど歯周病の可能性が考えられます。

歯周病の原因となるのは?

歯周病を引き起こす細菌は複数存在します。そのなかでも、大きな要因となっているのは食べ物の磨き残しです。歯と歯茎の溝の部分に溜まった磨き残しが細菌の塊となり、歯のプラークが付着してしまいます。

すぐに菌が繁殖するわけではなく、しばらく時間が経過してから歯周病菌が繁殖していきます。

歯周病が進行すると、歯茎が赤くブヨブヨした状態になったり、毒素の影響で出血しやすくなってしまいます。一度溝が深くなると、プラークが余計に溜まりやすくなってしまい歯周病を進行させてしまいます。

そのため、毎日の歯磨きでプラークを除去するのはもちろん、歯ブラシで取りきれないプラークを定期的に歯科医院で除去する必要が出てきます。

歯周病の間接的な原因となるもの

歯周病は直接的な原因となるプラーク以外にも、間接的に影響してくる原因となるものもあります。例えば、歯茎の炎症を引き起こし悪化させるためのリファクター的な存在です。歯周病の間接的な原因は、以下のようなものが考えられます。

歯並び

歯並びが悪いと、歯磨きがきちんとできず磨き残しの原因となります。細菌が繁殖するプラークが付着しているということは、十分な歯磨きができていないということ。ブラシがきちんと届いていない、届いていても磨き残しができやすい環境になってしまっているのかもしれません。

口呼吸

口呼吸が習慣になっていると、乾燥が引き起こされプラークが付着しやすい原因となります。

歯ぎしり

歯や歯茎に強い負荷がかかると炎症を起こしやすくなります。歯ぎしりや食いしばりで強い力にかけると、歯肉や歯周組織に大きな負担がかかり歯肉の衰える原因となります。歯周病菌が侵入したときに、弱った歯肉では繁殖しやすくなります。

また、日常的にストレスを感じていると歯ぎしりの頻度が増えてしまいがちです。マウスピースを着用するなど、歯ぎしりの負担を減らせるような工夫をすることも大切です。

喫煙習慣

タバコのなかにはニコチンが含まれており、歯茎の血行不良を引き起こす原因となります。血行不良が続けば歯周病を悪化させてしまいます。実際に喫煙者は、非喫煙者と比べて3倍も歯周病のリスクを高めることがわかっています。

タバコの煙は口のなかに入ると、歯茎から侵入していきます。十分な酸素量が届かなくなるため、歯周病菌が活発になってしまうリスクが高くなります。

食生活の乱れ

偏った食生活は、歯周病の原因となるプラークを発生させる原因となります。不規則な食事をしていると、栄養バランスが乱れてしまい全身の健康にも関わってきます。特に歯に付着しやすいものを頻繁に食べる習慣があると、プラークを増殖させる原因となる可能性もあります。

歯周病をそのままにしてしまうリスク

歯周病の治療をせずそのままにしていると、口の中や全身にさまざまな影響を及ぼす原因となります。初期の段階では気づきにくいからこそ、気をつけなくてはいけません。
具体的にどのようなリスクがあるのでしょうか。

歯を失う可能性がある

歯周病は、成人が歯を失う最も多い原因です。歯周病が進行しているものの、そのままにしていると歯を失う可能性が出てきてしまいます。
歯周病の原因となる歯の表面に付着している「プラーク」、このプラークは、主に細菌で構成されていて、その中には歯周病原菌も含まれます。
「歯周ポケット」で歯周病原菌が増殖することで、歯肉に炎症を起こし、さらに歯を支えている骨を溶かしてしまいます。
歯周病は1本だけでなく、周辺に感染が広がってしまうからこそ、歯を失うリスクも考えておきましょう。

糖尿病の悪化の原因となる

歯周病は糖尿病と相互に悪い影響を及ぼします。
糖尿病をお持ちの方では歯周病が悪化しやすく、歯周病があると糖尿病の血糖コントロールが難しくなることがわかっています。

なぜ、歯肉の炎症である歯周病が糖尿病に関わってくるのでしょうか。
出血や膿を出しているような進行した歯周病の歯周ポケットからは、炎症に関連した化学物質が血管を経由して体中に放出されています。

ポケットから出て血流にのった炎症関連の化学物質は、体のなかで血糖値を下げるインスリンを効きにくくしてしまいます。

そのため、糖尿病が発症・進行しやすくなります。
そして最近の研究では、歯周病の治療をきちんと行うと血糖値が改善するということもわかっています。

心臓や脳の病気リスクを高める

歯周病の治療を後回しにしていると、心臓や脳の病気のリスクを高めると言われています。動脈硬化のリスクを高め、プラークが増殖しやすくなってしまいます。また、歯周病菌が心臓部に届き心疾患のリスクを高めると言われています。

歯周病のリスクを減らすには

歯周病の原因となる歯周病菌が関係していることが、わかってもらえたと思います。歯周病菌以外にもさまざまな要因があるからこそ、正しいケアで歯周病のリスクを高めてしまいます。歯周病のリスクを減らすためにはどうしたらいいか、そのためのポイントを紹介します。

生活習慣を見直す

歯周病のリスクを減らすためには、生活習慣を見直すことも大切です。食事一つにしてもしっかり噛んで食べる習慣を意識するようにしてください。噛む習慣はとても大切なものですし、歯周病発症リスクを下げることにも繋がります。

繊維質のものや、適度な硬さのあるものを選び、生活習慣を見直すようにしていきましょう。また、喫煙習慣のある人は、この機会にタバコをやめてみるのも一つの方法だと思います。生活習慣の見直しを意識してみてください。

正しい歯磨きを意識する

歯周病菌が増えないようにするためにも、正しい歯磨きは重要です。自分にあった歯ブラシの大きさや硬さのものを選ぶようにしてください。

一般的に女性の方が口腔内が小さいので、大きな歯ブラシだと、奥までしっかり磨けなくなってしまいます。ブラシの部分が小さめのものを選ぶようにして、磨き残しがないようにケアすることを意識してみてください。

また、磨くときは強く行うので歯なく優しく小刻みに動かすのがポイントです。
歯を磨くときは45度に歯ブラシをしてみて、丁寧に磨いていきましょう。また、歯ブラシだけだと、磨き残しが発生しやすいので、歯間ブラシを使うなど歯と歯の間の汚れもしっかり落としましょう。

正しい歯磨きが自然にできるようになると、磨き残しのリスクを減らせるようになります。

定期的に歯科医院でケアする

歯科医院で定期的なケアをすることも大切です。自分ではきちんと磨けているつもりでも、磨き残しが生じる可能性は十分に考えられます。そのため、定期的に歯科医院を受診してクリーニングや口腔内の状態を確認してもらうのをおすすめします。

初期の段階では歯周病に気付けないことも多いので、歯科医院で確認してもらうことでリスクを減らせるようになります。

ちょっとしたケアについても相談できるようなかかりつけの歯科医院を探すようにしてください。歯科医院で正しいブラッシング指導をお願いすることもできます。

まとめ

歯周病の原因は歯周病菌ですが、生活習慣や間違えた歯磨き習慣が原因となっている可能性も考えられます。

喫煙習慣やストレスの影響など複合的に考えられるからこそ、まずは歯周病菌を増やさないようにできることから探してみてください。

歯周病は決して他人事ではなく、誰でも発症する可能性があるのを覚えておきましょう。