歯周病は治せるの?歯科医院でできる治療や、自宅で注意すること|大阪市阿倍野区の歯科 足立歯科クリニック

サイトマップ

0120461844

ネット予約 24時間受付中

スタッフブログ

歯周病は治せるの?歯科医院でできる治療や、自宅で注意すること

スタッフブログ 2024.12.13

定期的に歯科医院に通っている人のなかには、なかなか歯周病が治らず悩んでいる人もいるのではないでしょうか。

なかには、歯周病は治らないものというイメージを持っていて、諦めている人もいるかもしれません。本当に歯周病は治らないのか、また歯科医院にて行っている具体的な治療法について、説明していきたいと思います。

足立哲也 院長

監修者情報

医療法人 青空会 足立歯科クリニック 院長
足立 哲也(あだち てつや)

プロフィール

大阪歯科大学を卒業後、幅広い年齢層の患者と向き合いながら、むし歯や歯周病、予防歯科などの診療に取り組む。
患者が安心して通えるよう、丁寧なカウンセリングとやさしい対応を心がけている。

略歴

  • 平成11年3月 朝日大学歯学部卒業
  • 平成11年4月 大阪歯科大学研修医
  • 平成12年4月 中岡歯科医院勤
  • 平成15年4月 足立歯科クリニック開業
  • 平成16年12月 医療法人青空会理事長
  • 平成22年9月 南カリフォルニア大学ジャパンプログラム卒業
  • 平成23年3月 AAID(アメリカインプラント学会)マキシコース卒業
  • 平成24年4月 ICOIコロンビアコース
  • 平成25年6月 インディアナ大学 インプラントコース
  • 平成30年3月 大阪歯科大学院卒業
  • 令和2年4月 大阪歯科大学 非常勤講師

所属学会・資格

  • ADIA(アメリカインプラント学会)認定医・専門医
  • IDIA国際歯科インプラント学会
  • 日本口腔インプラント学会認証医・専門医
  • ICOI国際口腔インプラント認定医・指導医
  • AAID(アメリカインプラント学会)認定医・専門医
  • 日本顎咬合学会認定医
  • 南カリフォルニア大学 客員研究員
  • 南カリフォルニア大学 ジャパンプログラムリーダー
  • インディアナ大学 口腔再生学講座 インプラント研究科 客員講師
  • インディアナ大学歯学部 日本歯科矯正プログラム 認定医
  • 歯科医師臨床研修指導医
  • 歯科放射線学会 認定医
  • 口腔医科学会 認定医・専門医
  • オステムインプラント 指導医・公認インストラクター
  • 光機能化バイオマテリアル研究会会員
  • JAID代議員
  • 国際審美学会会員
  • 臨床器材研究所認定医
  • 介護支援専門員(ケアマネージャー)
  • 衛生検査技師
  • BLS認定医
  • 福祉住環境コーディネーター
  • ISOI国際口腔インプラント学会ドイツ口腔インプラント学会日本支部
もっと見る ▼
 

歯周病は治るの?

結論として、一度歯周病になってしまうと完治させる事はほぼ不可能に近くなります。
この「完治」とは、歯周病菌がいない状態に完全に戻すのが難しいと言う事です。
歯周病菌はお口の中に常にいる菌で、それを0にする事はできないからです。

しかし、歯周病を改善させて、発症を防ぐことが可能です。
歯周病の治療は、進行を食い止めつつ炎症を抑えることをいいます。
できる限り、健康な歯茎の状態を取り戻すことが、歯周病を「治す」ことでもあります。

そもそも歯周病が進行している場合には、歯茎の中に多くの歯垢(プラーク)や歯石が付いています。歯茎の奥深いところにある、歯垢(プラーク)や歯石は、歯磨きで取るのは難しく、歯科医院で取ってもらう必要があります。

歯周病治療では、歯の根にこびりついた歯垢(プラーク)や歯石を除去して、歯周病菌の数を減らしていき、これ以上進行しないように維持します。

その結果、歯茎が引き締まり、健康な状態を取り戻すことで、歯周病を治していくという考え方です。

歯周病は幅広い年代の人がかかるものであり、初期の段階では自覚症状がないため知らずに進行してしまう子とも少なくありません。

また、歯周病は自宅での治療はできず、根本的に治療をしなくてはいけません。歯周病の症状が進行する前に、口腔内のトラブルに気付いた時点で、歯科医院にて状態を確認するのをおすすめします。

歯科医院で行う歯周病治療とは


歯科医院で行っている、歯周病治療を紹介します。歯周病の進行度による違いもありますが、具体的には歯垢や歯石の除去と、噛み合わせの調整をメインに行います。

また、事前に歯周ポケットの検査を行い、どの程度歯周病が進んでいるのか確認します。具体的にどのような治療を行なっているのか、説明します。

歯垢や歯石の除去

歯周病初期の段階では、歯茎の上にある歯垢や歯石を中心に汚れを取り除いていきます。歯茎の腫れが見られ、ぶよぶよの状態の時は歯茎の中にある歯垢や歯石を中心に取り除きます。

さらに、腫れだけでなく出血や歯がぐらぐらしている状態のときは、外科処置や歯茎の中の汚れを取り除く必要が出てきます。

歯周病の外科手術とは「フラップ手術」と「歯周組織再生治療」です。フラップ手術は、歯の表面だけに限らず、歯茎の下にあるプラークも除去します。

歯周病が重症化して歯を支える骨が溶けてしまうと、たんぱく質や人工膜を使って、組織を再生する必要もできます。状態によっても選択できる治療が変わってくるため、炎症が落ち着いてきた状態から、歯科医院と相談しながら進めてください。

噛み合わせの調整

歯周病の原因によっては、噛み合わせそのものを見直すこともあります。歯ぎしりや食いしばりが習慣化していると、歯周病がより進行しやすくなってしまうことがあります。根本から見直すことで、歯周病のリスクを減らす目的があります。

歯周病の治療期間はどのくらい?

歯周病の進行度によっても、具体的な治療期間が変わってきます。初期の段階で歯周病の治療を行うときは、1か月~3か月程度の時間で十分に改善できる可能性があります。

症状が進行した中期の歯周病になると、半年程度の時間がかかってきますし、重症の場合は1年から2年程度の時間がかかると思っていたほうがいいと思います。さらに、矯正やインプラント治療が必要になると治療期間ももっと長くなります。

費用もかさむようになりますし、通うためのスケジュール管理も難しくなってしまいます。歯周病治療はできるだけ初期の段階にはじめて、進行しないような対策を行うようにしていきましょう。

歯科医院での歯周病治療の注意点


歯科医院で歯周病治療を行ううえで、覚えておきたい注意点があります。
具体的にどのような点に気をつけるべきか詳しく説明します。

何度も通う必要がある

歯周病治療は一度の通院で改善されるものではありません。歯周病は歯の表面だけでなく歯周ポケットのなかにも広がり、細菌が繁殖しています。細菌を一度で取り除くことができず、何度も治療を行い取り除いていく必要があります。すべてを取り除こうとすれば麻酔を使う必要があり、心身ともに大きな負担になってしまいます。

そのため、何度も通院して歯周病の治療を行うため、スケジュール管理を負担に感じてしまうことも出てきます。

ご自宅でのプラークケアも必須

歯周病治療は歯科医院でのみ行うものではなく、自宅でのプラークケアも大切です。どんなにきれいに汚れを除去したとしても、セルフケアができていないと、時間とお金が無駄になってしまいます。プラークは2日ほどで完成するともいわれており、きれいに取り除いても2日経つと元に戻ってしまう可能性もあります。

歯周病の進行を防ぐためには、ご自宅でのプラークケアも欠かせません。歯科医院でも、自宅でできるケアの方法をアドバイスしていますので、正しいケアを続けられるようにしてください。

また、日々のブラッシングで気を付ける点として、適切なブラッシングをしてください。例えば、歯に対して90度もしくは45度に歯ブラシをあてるようにして、細かく振動させるように動かしていきます。歯ブラシだけでなく歯間ブラシやフロスも使ってプラークを効果的に取り除けるようにしていきましょう。歯磨きだけでとれていないときは、ブラッシングの方法が正しくできていない場合もありますので、見直すようにしておきましょう。

歯周病はうがいでは治せない

自宅で殺菌効果のあるうがい薬を使いケアをしている人もいると思います。しかも、うがい薬だけで歯周病そのものが治るわけではありません。

口のなかに生息している歯周病菌の多くはバイオフィルムというバリアを作りだし、うがい薬の殺菌効果を跳ねのけてしまうことも考えられます。そんなに殺菌効果のあるうがい薬をしているとしても、歯ブラシでしっかりとこすらないと汚れはとれません。うがい薬だけでなく、歯磨きも一緒に行うことで歯周病ケアにも繋げやすくなります。

歯周病になりにくい生活習慣を意識しよう

歯周病は人によってもなりやすさに違いがあります。例えば、先天的に免疫異常がある人は、歯周病のリスクが高く生活習慣から見直す必要もでてきます。生活習慣から治すポイントとして、ストレスを溜めないようにしつつ良質な睡眠をとることです。

栄養バランスのとれた食事を心掛け、適度な運動を習慣化するようにしてください。喫煙が習慣化していると、歯周病のリスクも高めてしまうのでやめるのをおすすめします。

習慣は無意識で行ってしまっている人も多いため、まずは期間を決めるなどの工夫をするようにしてください。意識を変えるだけでも、歯周病になりにくい生活習慣を手に入れることができます。日々の積み重ねが、歯周病のリスクを減らしていくといっても過言ではありません。

まとめ

歯周病が治るというと、もとの状態に戻るイメージかもしれません。これ以上の歯周病の進行を防ぐことで、歯周病のリスクを減らすことにも繋がります。また、歯科医院の歯周病ケアだけでは歯周病の予防は難しく、自宅での正しいブラッシングも忘れずに続けるようにしてください。歯周病の菌を減らすことはもちろん、住みにくい口内環境を作ることで、歯周病が進行するリスクも減らせるからこそ、できるアプローチを続けていきましょう。